きっと誰かの暇つぶし

自動車業界の近くにいる現役エンジニアのクルマと思いつきの記録。

30.完成車メーカーとサプライヤーの仕事の違い

僕は完成車メーカー→サプライヤーという転職をした。

サプライヤーに入って一年が過ぎ自分なりに完成車とサプライヤの仕事の違いにつてわかったきたのでまとめようと思う。

どちらかが悪いとかいいとかそういうものではなく特徴を見て転職するもしくは就活する人に参考になればと思う。

 

ざっくり仕事の特徴、違いをかけば以下のようになる。

 

☆完成車メーカーの仕事

・仕事相手は主に社内他部署、次点でサプライヤー

・新技術に触れる機会はあるが新技術を開発する作り出す機会は案外少ない

・深くよりもまずさまざまな機能を広く知る必要がある

・出張は多くない(サプライヤーが来てくれる)

機能の開発するというよりは作っている車の性能目標に向けて最適化する仕事

 

☆サプライヤー

・適合開発と新技術開発に分かれる。

・適合開発の場合完成車メーカーに出張がすることが多い

・新技術を開発する機会が多い

・技術範囲が狭い分、提供する製品・機能に対して深い理解が必要

 ・機能をそのものを開発する仕事

 

と分かれると思う。

完成車では自分の場合まず車種を担当することになる。車種を担当するというのどういうことなのかというと、車というのは様々な技術の集合体なのでそのなかの何か機能の例えば操安であたったりエンジンのシリンダーであったりを担当することになる。

 

それで車には目標を決められそれを達成するというのが仕事になるわけだけれども、そのなかで様々な機能に影響する。例えば燃費でいえば重量を減らせば燃費が上がるわけやけども、軽くするためにある部品を減らすと衝突安全性能や乗り心地などに影響するといったトレードオフがある。

 

それを満たすために他部署とやり取りする必要がある。当然他部署は他部署で性能を満たさないといけないのでそこでおとしどころを見つけていくことになる。

ある程度おとしどころが決まるもしくは調整するとサプライヤーとのやり取りになる。今の車は内製品よりもサプライヤーから提供するものを使うことのほうが多い。そこでは性能を決めてそれを満たすようにつくってもらうのが業務になる。自分で手を動かすより車の日程とサプライヤーの提示する計画のすり合わせ、性能を満たすためのテストの要求や設計をお願いする。

 

といった形でサプライヤーとはプロジェクト管理に近いようになる。

 

読んでわかる通り車の部品を集めてそれを作る車にあわせていく作業なので新技術に触れる機会はあるが新技術を作るではなく合わせこむ方になるので手を動かして新技術を作る機会が少ないかもしれない。それが若手が悩む部分でもある。

けれども車一台を考えるという広い視野が必要となるし、また他部署やサプライヤーとの交渉など幅広く身に付けられる。またなんといっても自分が車の一部ではあるが担当したという感覚はなかなか感動するものでやりがいはある。

 

一方サプライヤーの仕事は

 

上記であげた通り客先の要求(性能、日程)を満たすように擦り合わせる。場合によってはみたすのが難しい場合があるのでその場合は逆提案もしつつ進めていく。

客先からその場合、何故そうするのか聞かれる場合があるので担当している製品への深い理解が必要だ。

また客先にかってもらうために日進月歩で新技術を開発しなければならない。なので新技術をいち早く作り出し世にだすのだが、そういった面で技術屋としてのやりがいがある。

またサプライヤーの仕事は狭く深くだが、例えばECU の開発ならエンジン、ABS 、パワステなど様々なものに応用がきく潰しのきく仕事でもある。

悩みどころとしては作ったものが車に入っても車一台として作っているわけではないので実感がわきにくいところ。車一台としての性能を見るときにどうしても視野が狭くなってしまうことだろうか。

 

といったところで完成車メーカーとサプライヤーの仕事を説明をしてきた。

だからもし選ぶとなったとき

車を作りたいというのであれば完成車メーカー

車のファンクションを作りたいというのであればサプライヤーというのがいいように思う。

 

自分が完成車メーカー→サプライヤーに転職したのは新技術を作り出す側にいきたかったの一つの理由だ。

もちろん完成メーカーでも新技術を作り出している。例えば自動運転は機能部品はサプライヤーだとしても全体最適で見たときには完成車メーカーがコアの技術として作っている。

ただ僕はサプライヤーで作り出す技術に興味をもったので移動した。

 

いずれにしてもどちらも体験している自分としては両方楽しいものでやりがいはあるので是非自動車業界来てください。笑